9.中学英語 分詞
さて、分詞です。
私が今までに投稿してきた、現在進行形や受動態の記事の中で「分詞」という言葉が何回か出てきたと思います。
ただその「分詞」についてはまだそれほど詳しく触れていないんですね。
ということで今回はリクエストにお答えして、「分詞」についてまとめていこうと思います。
1.そもそも分詞とは?
まあみなさんご存知の通り、分詞には二種類あるんですね。
一つ目は、現在進行形で出てきた動詞の-ing形、現在分詞。
もう一つが、受動態で出てきた動詞の-ed形、過去分詞です。
ではこの二つ、意味はどのようなものだったでしょうか?
2.現在分詞の意味
ここでこの文を考えていましょう。
He is playing soccer now.
訳し方はもう大丈夫ですよね?
「彼らサッカーをしているところです」
となります。
このように現在分詞、doingには「〜している」という意味があります。
3.過去分詞の意味
ではこの文はどうでしょう?
English is taught by Mr. Tanaka.
訳すと、
「英語は田中先生によって教えられます」
になりますね。
このように、過去分詞、doneには「〜される」という受け身の意味があります。
もちろん、「〜した」という意味を表す過去形とは別物ですから混同しないように注意して下さいね。
4.さて、本題に入ります。
よく辞書や教科書などで「分詞」を調べると「動詞の意味を持った形容詞」などと書かれていると思います。
まあその通りなんです。
形容詞は何を修飾するかはもうお分かりですね?
「名詞」です(ちなみに副詞は名詞以外、主に動詞を修飾する)。
まあ私たちがよく知る形容詞、例えばkind(優しい)を例にとってみましょう。
彼は優しい少年だ。
これを英作するとどうなるでしょうか?
5.4のつづき
彼は優しい少年だ。
まあこのレベルの英作なら簡単ですね。
He is a kind boy.
この文において、kindは名詞「boy」を修飾していますよね(親切な→少年)?
これが形容詞なんです。
では同じように、分詞を使った文も考えてみましょう。
6.現在分詞①
試しに、
その座っている女の子を見なさい。
という文を英作したいと思います。
先ほどの文は形容詞kindを知っていれば、何の問題もなく英作できたと思います。
しかし、今回は「座っている」という部分が「女の子」を修飾しています。
よく考えて見ましょう。「座る」という動詞は私たちも知っていますよね。sitです。
でも今回は「座っている」という意味の形容詞が欲しいんです。ではそれをどうやって表すのか?
7.現在分詞②
ここで登場するのが分詞なんです。そしてこの分詞。先ほども書いた通り名詞を修飾する形容詞として使えてしまうんです。
今、私たちが欲しいのは「女の子」という名詞を修飾する形容詞。まさに希望通りのものが手に入るわけです。
今回は、「〜している」という意味なので現在分詞を用います。
sitting(→girl)
あとは普段通りに英作して下さい。kindの時もそうでしたが、1語で修飾する時には名詞の前にその語をおきます。
よって、
Look at the sitting girl.
となります。
8.現在分詞③
では先ほどの文に「ソファーの上に」という意味を加えて、
そのソファーの上に座っている女の子を見なさい。
という文を英作してみましょう。
今回「女の子」を修飾するのは、「ソファーの上に座っている」の部分ですね。
まあ当然この部分も形容詞のように扱うわけです。先ほどのように考えると、
sitting on the sofa
になりますね。
ああ、なら簡単だ。
Look at the sitting on the sofa girl.
としてしまいがちですが、そうでは無いんです。
9.現在分詞④
ここでしなければならないのは、前置修飾と後置修飾についての話なんです。
先ほどの文において、
「親切な男の子」の部分は修飾する語kindをboyの前において、
a kind boyとしましたよね?
a boy kindとはしなかったんです。
これはなぜかというと、先ほども書いた通り修飾する部分が1語(kind)だからでしたよね。
ですが今回は、sitting on the sofa、4語なんです。
実はこれ。修飾する語が2語以上の場合は、後ろから修飾するというルールがあるんです。
よって今回は、the girlの後ろにsitting on the sofaをおいて下さい。
したがって、
Look at the girl sitting on the sofa.
となります。
と、ここまでが現在分詞の話でした。ここからが過去分詞の話です。
10.過去分詞①
試しにこの文を英作してみましょう。
そのグラスはマイクによって割られました。
まあ受動態の文ですね。これは簡単。
The glass was broken by Mike.
となります。
では次。
机の上に壊れたグラスがあります。
を、there isを用いて英作しましょう。
11.過去分詞②
先ほどからお話ししたように、分詞には名詞を形容詞的に修飾する力があるんです。しかし、
「ああ、ならさっきと同じだな」
と考えて、
There is a breaking glass on the table.
としてしまうとNGです。何故か。
壊れるのは、ガラスが自ら行う動作ではないですよね?当然、「される」側な訳です。
よって、今回は「〜される」という意味の過去分詞を用います。
There is a broken glass on the table.
となります。
12.過去分詞③
では最後に、この文を英作してみましょう。
マイクが割ったグラスはとても高いものだった。
今回形容詞の役割して、「グラス」という名詞を修飾しているのは当然、「マイクが割った」の部分ですよね。
なので、
The broken by Mike glass was very expensive.
とはなりません。先ほども言ったように、修飾する語が2語以上の場合は後置修飾です。
したがって、
The glass broken by Mike was very expensive.
となります。
いかがでしたでしょうか?
これが分詞の基本となる部分です。分詞は今後でてくる分詞構文の単元などでもまた扱うことになりますから、しっかりと復習しておいてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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