2.中学英語 一般動詞
さて、前回はbe動詞についてまとめました。
でもさすがにbe動詞だけでは文は作れないですよね?
「私はサッカーをします」と言いたい時、I am soccer.などとしたら、「私はサッカーです」と言っていることになってしまいます。
ということはやはり普通の動詞の力が必要なんですね。
日本語で動詞って言ったら語尾がウ段で終わるやつ、まあ「食べる」、「動く」、「入る」とかいうやつです(これを言うと「カレーライス」も動詞なの?とか聞いてくる人がいますが、名詞ですよ)。
そこで今回触れていくのがその動詞。英語ではこの類の動詞を「一般動詞」と呼びます。
では今回はその一般動詞について触れていきます。
1.一般動詞
さて、一般動詞です。例えば、「私はサッカーをします」という文を英作したいとしましょう。
今回、この「する」という部分が動詞ですね。ということは「する」という動詞を知りたい。
「する」という動詞は基本doで表されます。しかし、今回の「する」は「遊ぶ」などという意味ですよね?従って今回使うべき動詞はplayになります。
play ◯◯で、◯◯をする、という意味になります。基本的に日本語と順番が逆になってくるので気をつけてください。
では英作してみましょう。
主語は私、すなわちIです。動詞はplay、◯◯に当たる部分はsoccer。
よって、I play soccer.となります。
2.三人称単数現在?
あ、なら「彼はサッカーをします」と言いたい時にはHe play soccer.でいいのか、と思うとそれは間違いなんです。
「何もおかしいところなんてないじゃん?」と思うかもしれませんが、実は一番起こしやすいミスをしているんです。
実はこの一般動詞。主語が三単現の時には動詞にsやesをつけなければならないというルールがあるんです。
「えっ、三単現って何?」と思われた方もいると思います。
それについてまとめてみましょう。
3.三単現
三単現、まあ三人称単数現在の略なんですけれども、まずこの「三」って何なのか?
be動詞のところでまとめたように、主語は一人称、二人称、三人称の3つに分類されてきます。今回の三はこの三人称の三。
つまり条件その1は彼や彼女など、三人称であることです。
次の単数。これも前回書いたように1つの物のことです。つまり「彼ら」などは当てはまらず、「彼」、「彼女」などが当てはまるということです。
条件その2は、主語が単数であることです。
最後の現在。これは後々出てくる過去形や未来形では当てはまりません。どういうことか。日本語でも、「昨日私はサッカーをしました」などと過去の話もしますよね?「しました」、過去の話なので過去形です。なら未来形とは何か。「〜をするつもりです」などと未来を表す形です。なら現在は何か。「〜をします」などと、現在のことや習慣を表すということですね。
条件その3は現在時制であるということです。
4.では問題です。
次の文のうち、主語が三単現であるものをすべて選びなさい。
a.トムは寿司が好きです。
b.マイケルとエミリーは同じ学校に通っています。
c.ジョージは明日スキーをする予定です。
d.ミカは昨日テニスをしました。
e.私は英語を勉強します。
5.正解は…
aです。「すべて」と書いてあっても1つだけ、ということもありますので気をつけて下さい。
a.トムは寿司が好きです。
→正解
b.マイケルとエミリーは同じ学校に通っています。
→主語が複数なので不正解
c.ジョージは明日スキーをする予定です。
→未来系なので不正解
d.ミカは昨日テニスをしました。
→過去形なので不正解
e.私は英語を勉強します。
→主語が一人称なので不正解
6.話を戻します。
「彼はサッカーをします」
この文において、「彼」は三単現ですよね?
つまり動詞にsやes(不規則変化の場合や、yをIに変えたりしなけれならないこともある)などを付けなければならない。かといって、sでもesでも言い訳ではないんです。教科書などに、語尾がsなどで終わったらesなどと書かれた表があると思います。ここに書くとごちゃごちゃになってしまうので今回は省略しますが、皆さんで確認してみて下さい。
今回、playはplaysにします。なので、
He plays soccer.
となります。
7.否定文
前回、be動詞の時には、否定する際be動詞+notの形で表しました。
ああ、ならI play soccer.を否定したいなら
I play not soccer.
にすればいいのか、と考えるとそれも違います。
ではどうすればいいか?一般動詞はそれだけの力では否定されることができないんです。ということは何らかの助けが必要。動詞を助けるもの。英語ではそれを「助動詞」と言います。実は今回も助動詞というものを使うんですが、まだそれは覚えないでいいです。「ああ、こうやって否定するんだな」ということだけ覚えておいてください。
8.助動詞do
一般動詞を否定して、「〜しません」という意味を持たせる助動詞はdo/does (not)です。過去形や未来系だとまた話は変わるのですが、それは後々習います。
今回のこのdoとdoes。好きな方を使っていいというわけではありません。ではどう使い分ければいいのか?
先ほど三単現の話を書いたと思います。今回も同様。主語が三単現ならdoes、それ以外ならdoを用います。
やり方です。「私はサッカーをしません」という文を例にやっていきましょう。
まずは肯定文(〜します、など否定でも疑問でもない文)を書いてみます。
1.I play soccer.
次に、動詞の前にdo notを置いてください。
2.I do not play soccer.
これで完成ですが、基本的にdo notはdon'tと省略して書きます。
よって、
I don't play soccer.
が答えになります。
9.三単現のdoes
主語が三単現の時にはdoesを用います。なら、
「彼はサッカーをしません」
という時は、He does not plays soccer.
なのか、というと少し違います。これ、doesってdoにesが付いた形で、この時点ですでに三単現であることが分かるんですね。なのでもうsは不要。従って、plays→playになります。
よくいうのが、「吸い取りdoes」などという表現ですね。
(doesは第一助動詞なのでその後ろは原型と考えることも出来るが、まだその考えをする必要はない)
10.とりあえず英作してみましょう。
問.次の文を英作し、その否定文も書きなさい。
1.彼は英語を勉強します。
★否定文は「彼は英語を勉強しません。」
2.私の子供達(my children)は野菜(vegetables)が好きです。
★否定文は「私の子供達は野菜が好きではありません。」
11.正解は…
1.彼は英語を勉強します。
「彼」は三単現なので、study→studiesになります。
よって、He studies English.
否定するときも、三単現の助動詞doesを用いてください。
従って、He doesn't study English.
2.私の子供達(my children)は野菜(vegetables)が好きです。
「私の子供達」は三人称ですが複数なので、likeにsはつけません。
よって、My children like vegetables.
否定するときも、複数なので助動詞はdoを用いてください。
従って、My children don't like vegetables.
となります。
12.疑問文
一番シンプルな疑問文はそんなに難しくないです。この後、「いつどこで誰が何を何故どのように」などという意味を表す疑問詞を使った文を学ぶ上で絶対必要となってくるので覚えておいてください。
やり方です。例えば、
貴方はピアノを弾きます。
という文を疑問文にしたいとします。まずは肯定文を作りましょう。
You play the piano.
そして次。現在の話の時にはdo/doesを用います。使い分けは前回と同じです。今回は主語が二人称なのでdoです。まずはそれを文頭に出します。
Do you play the piano.
そして最後、ピリオドをクエスチョンマークに変えれば完成です。
Do you play the piano?
もし主語が「彼」なら三単元のdoesを用います。この場合も動詞は原型です。
Does he play the piano?
13.ちなみに答え方は…
基本的に、文頭に結論を書くのは変わりません。
Do you play the piano?
という質問にYESで答えるなら、Yes, I do.のように、
結論+主語+do/does.の形で答えてください。これも主語が三人称単数の時にdoesになります。
Noで答えるなら、No, I don't.のように、
結論+主語+do/does not.の形で答えてください。
14.英作してみましょう。
問.次の文を英作しなさい。
1.あなたはギターを弾きますか?ーいいえ、弾きません。
手順1:「あなたはギターを弾きます」という文を作る。
手順2:疑問文にする。
手順3:返答を書く。
2.トムは学校に行きますか?ーはい、行きます。
手順1:「トムは学校に行きます」という文を作る。
手順2:疑問文にする。
手順3:返答を書く。
15.答えは…
1.あなたはギターを弾きますか?ーいいえ、弾きません。
肯定文は、
You play the guitar.
youは二人称なので、
Do you play the guitar?
それに答えて、No, I don't.
↑答える時は質問者にとっては「あなた」でも自分にとっては「私」の事なのでyou→Iにして下さい。
2.トムは学校に行きますか?ーはい、行きます。
肯定文は、
Tom goes to school.
Tomは三人称単数なので、doesを用いた上で動詞を原型にします。
Does Tom go to school?
それに答えて、Yes, he does.
クエスチョンマークを忘れないでくださいね。
16.如何でしたでしょうか?
まあやり方としては大体こんな感じです。ただ、be動詞の所でも書いたようにこれだけではまだ全然足りません。ですから、教科書などの問題を解いてみて、本当に解けるのか確かめてみてください。
最後までご覧いただき有難うございました!
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