3.中学英語 名詞
今回は名詞について少しまとめていきたいと思います。確かに一般動詞などの単元でも単数複数などに関しては触れたのですが、あれだけでは足りないので、少し掘り下げてまとめていきたいと思います。
いつも通り、間違いなどがあれば指摘して下さい。
1.名詞の単数複数
今までも書いてきたとおり、英語では1つのものを単数。2つ以上のものを複数と呼びます。
例えば。「1冊のノート」、まあ単数名詞ですけどこれは英語では何と言うのでしょうか?
notebookだけだと、「一冊の」というニュアンスが抜けてしまっています。ではこの1冊の、というニュアンスをもたせたい。もちろんoneをつけて、
one notebookと書くのもありますが、英語では基本aかanを用います。
「あ、ならan notebookか!」
と思われた方、それは違うんです。次のページで解説します。
2.母音がすべてを左右する
実はこれ。その名詞(発音)が母音「a,i,u,e,o」で始まる場合にはanを、違う時にはaを使わなければならないというルールがあるんです。どういうことか?
例えば、notebookの発音は「ノートブック」、すなわち「ノ」から始まりますよね?これは母音「a,i,u,e,o」のどれでもない。したがってこの場合はaを用います。
a notebook
ただ、appleなどの場合はどうか?appleの発音は「アップル」、すなわち母音から始まりますよね?
この場合にanを用いてください。
よってこの場合はan appleになります。
ただ毎回スペルだけで判断してはダメなんです…。
3.ウニバーシティー?
結局aになるのかanになるのかは、発音によって左右されるわけです。
例えば、「1人の親切な男性」、まあ単数名詞ですがこれは英語で「honest man」ですが、これは先ほどまでのルールに従うと
a honest man
にすべきところですよね?しかし実はこれ。「ホーネスト」ではなく「オーネスト」と読むんです。
つまりは「o」で始まる、すなわち母音で始まっているんですね。
したがって今回はaではなくan honest manになります。
この逆もあります。「大学」は「university」と書くのですが発音は「ウニバーシティー」では無く「ユニバーシティー」なんですね。
つまり「ユ」から始まる。これは母音ではありませんから、aを使ってください。「u」があるからと、anを使わないでくださいね。
a university
4.複数の場合はどうなるのか?
なら、「2匹の犬」と言いたい時にはどう言えばいいのか?
two dogだけではダメなんです。英語は、複数形にするときその名詞にsやesをつけたりしなければならない(教科書とかに表があると思います)というルールがあるんです。
今回は、dogをdogsにして下さい。
よって、two dogsとなります。
これが3匹、4匹となると、three dogs, four dogsとなります。
5.ここまでのおさらいです。
1.日本語に合うように次の空欄内にaかanのいずれかを書きなさい。
⑴一本の鉛筆
( ) pencil
⑵1個の卵
( ) egg
⑶1匹の猫
( ) cat
2.次の( )内の単語を変化させ、正しく書き直しなさい。ただし、変える必要のないものはそのまま書きなさい。
⑴3人の生徒
three (student)
⑵10本のバナナ
ten (banana)
⑶5匹の魚
three (fish)
⑷4匹の羊
four (sheep)
⑸6人の人
six (person)
⑹2人の子供
two (child)
6.答えは…
1.日本語に合うように次の空欄内にaかanのいずれかを書きなさい。
⑴一本の鉛筆
(a) pencil
「ペ」で始まるのでaです。
⑵1個の卵
(an) egg
「エ」で始まるのでanです。
⑶1匹の猫
(a) cat
「キ」で始まるのでaです。
2.次の( )内の単語を変化させ、正しく書き直しなさい。ただし、変える必要のないものはそのまま書きなさい。
⑴3人の生徒
three (students)
複数形のstudentsにします。
⑵10個のバナナ
ten (bananas)
複数形のbananasにします。
⑶5匹の魚
three (fish)
この場合、複数形は単数形と同じ形です。
⑷4匹の羊
four (sheep)
これも単数形と同じ形です。
⑸6人の人
six (people)
不規則変化です。
⑹2人の子供
two (children)
不規則変化です。
教科書などにも「不規則変化」というものが載っていると思いますので、暗記して下さい。
7.さて、名詞の加算不可算の話です。
名詞には大きく分けて2つ。可算名詞と不可算名詞というものがあります。
可算名詞とは、その名の通り数えられる名詞のことです。つまりは今までのところで書いてきた、a/anやs/esをつける名詞のグループですね。逆に不可算名詞とは数えられない名詞のことです。例えば。
ペンって1本、2本、3本…と数えられますよね?ですが
牛乳は1つ、2つ、3つ…と数えられますか?まあ確かにボトルに入っていたら数えられるかもしれませんが、お金と一緒で(1円2円とは数えるが1つ、2つとは数えない)数えられませんよね?
つまり。このペンの類の数えられる名詞を可算名詞、数えられない名詞を不可算名詞というわけです。
8.不可算名詞の代表例
不可算名詞の代表例としては、飲み物などの液体、紙やチョコレートなど形やサイズが変わるもの、固有名詞が挙げられます。
固有名詞は東京駅やトムなど、世界に一つしかないものです。そんな世界に同じトムが100人も200人もいたら気持ち悪いですよね?
でも、英語では牛乳や水などは何をしても数えられないのか?というと違います。
日本語でも、「1つの牛乳」とは言わずに、「1杯の牛乳」と言いますよね(お水も、「お水を一杯」では無く、「お水を一つ」、とか言ってるのは本来はおかしな話なんです)。それと同じで、英語にも表し方があるんです。
9.例えば…
大体はa ◯◯ ofの形で表されてきます。
例えば。「一杯の牛乳」は、「グラス一杯の牛乳」と考えることができるので、
a glass of
a→1杯の glass→グラス of→の
→グラス一杯の
というものを用います。今回は牛乳なのでa glass of milkとなります。これが二杯、三倍になってくるとtwo glasses of、three glasses of…となります。
ただこれが「一杯のコーヒー」だと話が変わります。基本的にコーヒーはグラスでは無くカップで飲みますよね?この場合は、glassではなくcupを用いてください。
a cup of coffee.
同様に、「二枚の」なら「two slices of」ですし、「一切れの」なら「a piece of」、「三本の」なら「three bottles of」などというようになります。
10.問題です。
問.次のうち、可算名詞を選びなさい。
a.牛乳
b.クッキー
c.オレンジジュース
d.太郎
e.星
11.答えは…
a.牛乳
1つの牛乳、などとは数えられない。よって不可算名詞。
b.クッキー
可算名詞。
c.オレンジジュース
aと同じ、不可算名詞。
d.太郎
太郎は世界に1人しかいない、固有名詞なので不可算名詞。
e.星
可算名詞。
よって、bとeです。
ちなみに、辞書で単語を調べた時、名詞の場合CかUのマークが付いていると思います。
Cはcountable、したがって数えられるという意味、可算名詞を意味します。
Uはuncountable、unは否定の意味なので数えられない、すなわち不可算名詞を意味します。
不可算名詞は数えられない以上、aやanは必要ありません!
また、固有名詞はTaro, Tokyoのように大文字スタートです。忘れないでください。
12.如何でしたでしょうか?
まあ名詞の一番基本となる部分は大体こんな感じです。今回の記事を通して、「どんな時にaをつけるのか」などを少しでも理解していただければ幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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